2021/10/15 11:40


『和』の良さは分かっていても暮らしに反映させるのは中々難しい現代。

そんな気持ちに寄り添っていかに提案出来るかを追求するWA装研究所ももたす。


作品3弾は、『MIYAKOの根付』と題して着物の装いを彩るアクセサリーを作りました。


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歌舞伎座にお着物を着て

歌舞伎を見に行くのが大好き!と言う

お客さまのリクエストに応えながら

この根付は誕生しました。


根付そのものが初めての試みでしたが、

オーダーメイドに応える事で

着物姿に合わせながら

より一層リアリティーを持って作れた事が

とてもありがたく嬉しかったです。


面白かったのは色で想いを表現できた事です。



この根付けのメインは房の色です。
自分が好きな色、似合う色、
を選ぶのも楽しいですが
自分以外の対象物がそこにあって
それに対して好きを表す『色』と言うのは
古の文化に通じるものがあるなと思ったのです。

医学も化学も不十分だった頃、

『色』そのものに祈ったり、頼ったり、

捧げたりする時代があったと

古から続く日本の草木染めを勉強する中で

ふり返ることがありました。


現代は医学も化学も進歩しているので

色に気持ちを託す事はほぼ無いでしょうが

初めてこれを作らせて頂いた時は

パンデミック禍だった事もあり

例えばこの場合なら

大好きな歌舞伎役者さんを見に行けない!

舞台やステージに直接足を運んで

思いっきり『好き』を応援できない!

そのあまりにもな歯痒さが

この根付をカタチにしたと思うと

とてもエモーショナルですよね。



と同時にピンときたのは

色への想いってエモい!!!


と言う事で商品名に『色で想う…』と言う
フレーズが入りました。

それに根付は身に付けるポジションも

胸の下と言うか、腹の脇と言うか

特に女性の着物ではカッコいいですよね。



『色』と『想い』。

『色への想い』。


胸の下の帯にギュッと挟まれたこの『一途さ』のような少し堪えたような部分は着物の古典的情緒に非常に良く似あうなと思いました。



でも、今は2021年!

感覚というのは時代と共に

変わっていくので、ざっくりですが、

好きな色!、推しの色!思い出の色☆

、、自由な想いでオーダーをご利用いただければ幸いです♪🌈



本来の根付...

商品名は『提げ物』という方が正しいのだと言う事を知りました。



根付の先にぶら下がった煙草や印籠は

飾りでは無く人に使われる物で

根付とは本来、その提げ物を

腰回りに固定する為の留めパーツのこと。


所詮パーツはパーツですが

パーツだからこそ時がたっても

変化する必要が無かったので、

装飾が施されそこに名品、名工が

生まれていきました。



これはポケットの無い時代ならではの日本のファッション史です。



話はそれますが『人間国宝』と言う存在も

このファッション史と言う言葉の中でイメージするならば全員がトップデザイナーな訳で、世界の人たちがどう言う目で日本文化を見ているかもこの文をわざわざ読んで下さっている方は、きっとお分かりに感じて頂けるのでは無いでしょうか。



こころに着物を着せよう♪

つくり変えながら楽しむ日本文化!

\\文化的に暮らそう!//

ᴹᴼᴹᴼᵀᵁᶳ




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