2023/04/01 20:52

2020年に参加した時のリメイクコンテストで提出したテキストと写真を、公開いたします。何故ならコチラの商品化が進みもうすぐ店頭に並ぶからです!よろしくお願いします。


《EXTREME SAMUE》2020.06.18

これを着ることによって何かが変わる。


ビフォーも良いしアフターもいい。かなり迷いましたが、そうなると信じてなるべく素直に2つをドッキングさせながらリメイクを考えました。




元々はリブ付きのスポーティーなメンズ用ファスナージャンパーでした。そこに着物を取り込みリメイクしました。




着物の袖の役目と言うのは、着物単体の全身から見ると、最も装飾的パーツだと思います。そう言う事も伝えたくて、古着の着物の袖をそのまま取り入れて洒落着に変わるのかどうなのか、このリメイクプロジェクトを機にチャレンジしました。





全体的にアクティブな感じをキープしたかったので、前結びの紐はスニーカーの紐のような素材を選び、先端にメタル金具をつけて、ガチャベルトやザックの紐をイメージしたものにしました。



裾もリブを外して、丈を長くしました。



丈出しに使用した素材は、今回 atelier HIKITUGI様から配布されたレディースのスカートです。本来のスカートを素材としてリメイク出来たこともありますが、ジャンパーと同様、化繊でありつつ厚みもあり、本体とドッキングさせても負けない感じの素材感だったので良かったです。




エリの付け方もこだわっています。着物は縫い目が表に出ません。今回は1人では無くチームとして参加していますが、縫製の相方が表向きシームレスにする縫い方を選択してくれました。




伝統の解放と伝統の継承。


いや、そんなに大それた硬い感じではなくて、



街着としてサッと羽織ったり、コンビニに行く時にはパジャマではなくサッと着て紐をキュッと結んで、など、ルーズさと、キレイめの対極をその人らしく使いこなして、どんどん現代のストリートと着物が仲良くなっていって欲しいと願いを込めました。


また、背面ポケットは



ジャンパーを畳んで収納出来るようになっています。




衣服に座布団をつけて持ち運び可能にしたのは、多分わたしが初めてじゃないかなと思っています!





和文化って本当はきちんとしてるだけじゃなくて、もっと勢いや、ノリな部分もあるし、それが、洒落なんです。って感じを表現出来ていたら嬉しいです。





また、本来前結びの作務衣は作業着であり、お出掛け着では無いので、そこに着物のお袖をそのまま付けて素早くきちんと感をもって歩けたらいいなと、自分達の文化もリメイク出来ていたら嬉しいです。




とにかくこの1着が男女関係無く、もっとラフにジャパンを楽しんでみるきっかけになってくれたら最高です!


EXTREME SAMUE

邦題:ジャパンジャンパー


WA装研究所 ももたす